説明@ クラッチが滑ってしまったので交換することに クラッチの交換程度であればリフトを使わずに出来る 今回はFR車だがFF車の場合は エンジンごと降ろさなければならないケースが多い 車両はトヨタのチェイサー (JZX100) このプルクラッチってのは通常のクラッチとはちょっと違うよん (・ω・)ノ |
説明A まずは室内のシフト周りを外す シフトノブ ↓ シフトパネル&ブーツ ↓ シフトブーツ ←の順で外した状態 (゚∀゚) |
説明B 続いて下廻りの作業 色々外さなければならないが、まずはマフラーを外してプロペラシャフトを外す プロペラシャフトのデフ側はボルト4本で固定されているが、そのまま外さずプロペラシャフトのフランジ側とデフのフランジ側にマーカーをしておくことを忘れずに 組む際に違う位置で付けてしまうと高速走行した時に振動が出てしまう場合がある ようはバランスの問題だね でもこの年代のクルマになるとバランスの精度が良くなったのか、違う位置で付けても振動が出ないけどね (´ω`*) |
説明C ミッションの左右に付いているカバーを外す おっと言い忘れてたが、ミッションオイルは抜いておこう 別に抜かなくても上手くやればミッションオイルは出てこないが… (´・ω・`) |
説明D クラッチのレリーズシリンダーを外す 配管まで外すとクラッチフルードが抜けてしまうので外す必要が無い ちなみにこの外した状態でクラッチペダルを踏まないように! クラッチフルードがじゃじゃ漏れになって余計な仕事が増えるぜ! Σ(゚Д゚) |
説明E プルクラッチはミッションを外す際通常のクラッチとちょっと違ってATのドライブプレートとトルコンを切り離すような感じになる コレが通常のクラッチとは違う点だ (゚Д゚)ノ なのでクラッチのセンター出しは必要ないのでラクだね! クラッチカバーとフライホイールを固定しているボルトを一周全て外す もちろんこの状態ではボルト1本しか外せないのでクランクプーリーを回して丁度良い位置に合わせよう |
説明F ミッションの後方側にフロアージャッキをかけ、ミッションマウントの車体側のボルトを外す そしてフロアジャッキをゆっくり下げるとミッションの重さで少し下がるが、まだエンジンと合体しているので途中までしか下がらない (・ω・) |
説明G あとはミッションとエンジンを固定しているボルトを全て抜く とくに上側のボルトはミッションを下げた状態でないと狭くて外すことが出来ない さらに1mくらいのエクステンションを使わないとボルトまで届かない (;´Д`) |
説明H ボルトを全て抜いたらプライバーを使ってコジってフライホイールとクラッチカバーを切り離す |
説明I もう一つジャッキを使ってミッションを安定させながらエンジンとミッションの隙間にプライバーを入れてコジってエンジンとミッションを切り離す 今回はパンタジャッキを使用 ミッションは数十キロあるので落とさないように注意してね! ちなみに画像に写ってる野郎はこのクルマのオーナー お手伝い中?(笑) |
説明J 2つのジャッキを交互に少しづつ下げながらミッションを作業しやすい高さまで下げる 今回はクラッチ交換だけなのでミッションを車体の外に出す必要は無い (・ω・) 画像で見える円盤がクラッチディスク |
説明K クラッチディスクはそのままスポッと抜ける クラッチカバーはクラッチスリーブと一体になっているのでスナップリングを外す このスナップリング、先端が斜めにカットされているのでスナップリングプライヤーだとなかなか引っ掛からないので苦労苦労だ… とくに組み付け時! ったく、トヨタさんよぉ〜(怒) 穴あきのスナップリングにしてくれよぉ〜! |
説明L あとはレリーズフォークとスリーブを外せば分解完了 レリーズフォークは押し当てながら外す感じで外す このベルハウジング内部はクラッチのダストで汚れまくってるのでパーツクリーナーなどを使ってキレイにしておこうね (*´з`) |
説明M 右が外したクラッチディスク、左が新品 もう溝が無くなってるのが分かる Σ(゚Д゚) ってか、元々厚みがそんなに無いのも分かるね ※裏表があるので取付け時要注意! ※ディスク面やクラッチカバーとフライホイールのディスク側は油付着厳禁! ディスクのリベット部分まで削れてしまっている場合はフライホイール側に傷が入ってしまっている可能性大なので点検しておこう 傷が入ってたらフライホイールも交換ね |
説明N プルクラッチの場合クラッチカバーにレリーズベアリングがスナップリングで固定されているので新品のクラッチカバーに取り付ける コレもまた説明K同様にちょいと面倒だ (;´Д`) レリーズベアリングは長期間使用すると異音が発生するのでクラッチ交換の際に新品に交換しておこう たいした値段じゃないのでケチらずに交換しようね クラッチカバーもダイアフラムスプリングがヘタるので必ず交換! |
説明O 組付けるとこんな感じ♪ スナップリングの他にもワッシャやスプリングワッシャーを使っているので組み付け順序を間違えないようにね (・ω・)ノ あと、ベアリングの向きもあるので要注意! |
説明P クラッチスリーブを洗浄後、内側にクラッチグリースをちょっと多めに塗る 内部はくぼんでいるのでグリースを多く入れられるようになっている (`・ω・´) |
説明Q 他にもクラッチグリースはスリーブのミッション側、レリーズフォークとスリーブの接触面、インプットシャフトのスプライン部にも塗っておく ちょっと先の話だが、組み付ける際に説明Dのレリーズシリンダーを取り付ける際に先端のロッドとレリーズフォークの間にも塗っておくこと ( ゚Д゚) |
説明R クラッチカバーをスリーブに取り付けクラッチディスクを挿し込んだら交換完了 あとは組付けるだけだが、最後にインプットシャフトの先端にもクラッチグリースを塗っておこう 組付け時の注意は説明EとGのボルトを締める際は対角線上に複数回に分けて締めること! 作業を終えてから思ったが、説明Kを外す前にレリーズフォークを引っこ抜いちゃえばクラッチカバーはスリーブごと抜けちゃうのでスナップリングを外したり付けたりする作業がしやすかったんだよね… (´・ω・`) |