説明@ ドライブシャフトブーツの交換には2通りある 一つはドライブシャフトを取外して交換する方法 もう一つはブーツに切れ目がある分割式、今回がコレだ 前者は交換に1時間くらいかかるが後者は20分くらいだ 慣れてしまえば10分もかからない 他社でも同様の分割式があるが、自分はスピージーのほうがカンタンであり信頼性もあると思う 今や整備工場でも当たり前のように分割式を使い出したね |
説明A この様に切れてしまっていると車検は通らない ブーツの役割は内部のベアリングを保護することだ 切れたまま放っておくと内部に埃や砂、水が入り込みベアリングを損傷してしまう よくステアリングを切って発進すると『カリカリカリ』って音が鳴ってるクルマを見かけたことはあるかな? もうベアリングが損傷を受けてしまった結果だ (ノ∀`)アチャー 基本的には高額なドライブシャフトを交換しなければならない 前説はこれくらいにして交換スタート ∠( ゚д゚)/ |
説明B まずはブーツを取外そう 1つのブーツには左右に金属製のバンドで外れないよう固定されている このバンドをニッパでぶった切る! 遠慮はしてたら切れないぜ 他の外し方には貫通のマイナスをハンマーで叩いて切断する人や、チマチマとバンドの繋ぎ目を起こして外す人もいる 工具をダメにしたくないし時間をかけるのもヤダからコレが最良の方法! ここから先はビニール手袋を装着しといたほうがいい 内部のグリスでヌルヌルになっちまう |
説明C そしてブーツを切れ味の良いカッターでザクザクと切ってポイ おっと、間違っても自分の指は切らないでくれよ 俺は何度切ったことか… (;・∀・) なんてことはない、コレで古いブーツの取り外しは終わったってワケだ ヽ(*´∀`)ノ キャッホーイ!! ちっと反射してカッターが光っちまったなぁ〜 |
説明D 取り付ける前に内部の古いグリスを拭き取れる範囲でいいから拭き取っておこう ブーツが切れて内部のグリスが飛び散りまくったクルマはたいして残ってないが、切れたてホヤホヤだとグリスがドップリ残ってる 一応ウエスは大量に用意しといてね |
説明E ここからは付属の取説とは違う、オリジナルの作業順序となる オレ的にはこの方が早いし作業性が良い 人それぞれだ、ヤダって人はちゃんと取説通りにやってね 絶対にブーツの接合箇所にはグリスを付けないでくれよ、外れやすくなっちまう それを注意しながらブーツをシャフトに被せたら付属の液体を溝に流し込む 意外と接着剤と思っている方が多いが、実は乾燥性のある潤滑油みたいなものだ |
説明F ココが初心者にとっての難関だ 流し込んだら口径の大きいほうから接合部分を溝に入れてゆく ブーツのジャバラの谷側がちゃんと入ってないケースが多いので注意だ 慣れていればあっさり入るが、入らない人は間違ってもパワーで入れようとするな!開きやすくなるぞ! 一応小さいマイナスドライバーを用意しておいた方が良いかも 溝に入れる補助工具として使えると思う(無理矢理は厳禁) 口径の小さい箇所の位置ははシャフトに凹みがあるから合わせておくことを忘れずに (・3・) |
説明G 無事に接合完了したら口径の小さい方にバンドを付けてしまおう バンドの付け方だ @バンドの先端部分を引っ掛ける A引っ掛けたら折り返す Bそのままだと起き上がってしまうからツメを倒して起き上がらないようにする(このツメは2箇所ある) シャフトの回転方向とは逆に折り返すのは… たぶん風切り音とかの問題かな? |
説明H 口径の大きい方から内部のベアリングに向けてグリスを押し込むように入れる この時接合部分が開かないように注意してね 少しグリスがはみ出てきたらちょっとシャフトを回して全体に注入できるように上記を繰り返す そこまで神経質にならなくてもOK たしか取説通りでは説明Eの前にパッケージの一部を使用してグリスを入れるのだが…なんかやりづらかったから少しでもやり易い方でやっちゃってる俺 ( ・`ω・´) |
説明I あとは口径の大きい方を取り付けて小口径同様、バンドを取り付ける 最後にステアリングを切った状態でシャフトを1回転させてきちんと取り付け出来ているか最終確認しておこう 意外とバンドがずれて付いてたり接合箇所が奥まで入ってなかったり… |
説明J 完成! 今回はタイヤを外して作業したが慣れれば外さなくても出来る 外してもやりづらい人はキャリパーも外したほうがやり易い場合もある ちなみにスピージーは前輪駆動車の外側(アウター)がメインだ 内側(インナー)や後輪側の設定はあんまし無いから注意 この分割式は走行していくうちに接合面が開いてきちゃいそうだが、ちゃんと付けていればそんなことは無い |