説明@ デフマウントはFR車(後輪駆動車)のデフの動きを抑制させるためのマウントだ 走行距離やハードな走りによってヘタり、最後は切れてしまう 症状としては急激にクラッチを繋いだり急加速急発進時に後方で『ドンッ!』と音と衝撃がくるようになる 今回はよく切れるので有名なJZX100の後方のデフマウントを交換してみよう (・ω・)ノ 車両はJZX100チェイサー JZX90系も一緒だよん |
説明A 先に言っておくが通常はマフラーやプロペラシャフト、ドライブシャフトを外して作業するが、今回はそれらを一切外さずに交換する しかも通常、マウントの脱着にはSST(特殊専用工具)を使用するし、場合によってはリヤメンバーを丸々降ろして作業することもある… (;´Д`) 今回の作業は裏ワザ(?)なので覚えておこう! では早速作業開始 デフマウントの前にあるスタビライザーのブラケットだけを左右外して下げた状態にする |
説明B デフマウントは左右あるが今回の交換方法では片側ずつ交換する まずは左側 マウントとデフを固定しているボルト2本を六角レンチで外す ちなみに右より左の方が交換しやすかった (´・ω・`) |
説明C デフマウントはメンバーに付いているがネジで固定されているワケではなく、『圧入』といってただ叩き込まれているだけなのだ なので少しでも外しやすくするために油を隙間に染み込ませるように注入する もちろん裏側にもだ ( ゚Д゚) |
説明D そしてメンバーの裏側からデフマウントの鉄の淵をいらない大き目のマイナスドライバーなどを使いハンマーで叩く 叩ける範囲はごく僅かなのだが、とにかく叩ける箇所を叩く! 注意は思いっきり叩かないこと 弱過ぎず強過ぎずだ 強く叩くとマウントが圧入されるメンバー側の溶接が割れます 画像のメンバー裏の出っ張りはマウントではなくメンバー本体です マウントの叩く箇所である淵はその内側です 説明Hの画像を見れば分かるカナ? |
説明E 少しマウントが出てきたらバールでコジって更に出す この際バールで強くコジるとメンバーが曲がったり溶接個所が割れたりするのでほどほどの力でね (;・∀・) |
説明F デフマウントの淵をなるべく左右均等にバールでコジって出していき、ある程度マウントが出てきたらゴールは目前! 最後は『ゴトンッ』ってマウントが落っこちてくるのでケガしないようにね (;´・ω・) |
説明G 左が外したデフマウント 右が新品♪ 上下があるので外す前に方向を覚えておこう |
説明H では取り付けだ メンバー側のマウントが入る箇所をパーツクリーナーなどで汚れをキレイに落とす もしサビがあったら600番くらいの耐水ペーパーで磨いてサビを落としておこう |
説明I メンバー側の圧入される箇所に油を塗っておく 通常圧入する際に油は塗らないが、どうみても走行中にデフマウントが出てくる構造ではないので塗ったほうが入れやすく、次に交換する際に外しやすくなる |
説明J 新品のデフマウントの外周にも油を塗っておく |
説明K さて、ココからが勝負 圧入開始だ 若干デフが下がっているのでフロアジャッキで上げて位置を合わせ新品のデフマウントをはめてボルトを入れる この時のボルトは手締めだ レンチを使って閉めてしまうと中心だけが奥に入ってしまい、マウントが損傷してしまう Σ(・ω・ノ)ノ! |
説明L ハンマーでマウントの外周を均等に叩いて少しマウントを入れる 説明D同様に叩き過ぎ注意! 叩く→手締め→叩く→手締め→叩く→手締め…を何度も繰り返して圧入完了だ ハンマーは作業範囲が狭いので小さめのをオススメする このデフを降ろさないやり方のメリットはデフマウントのボルト穴の位置合わせが必要ないってことだ (´▽`*) |
説明M 同様に右側も交換 取り付け方向は絶対に間違えないように! ちなみに右側のマウントの淵にある鉄が左側と比べて厚く、更にボルト穴は1か所なので入れづらかった… (。-`ω-) |
説明N コレで交換完了! 作業時間は90分くらいカナ? 今回のんびり一服しながら作業したので120分くらい掛かっちゃいました (´-ω-`) |
説明O できればハンマーで叩いた傷などが若干あるのでサビ防止のためにシャシブラックで塗装しておこう |
説明P ちなみにデフマウントの圧入される側面は平らではなく若干カーブしているのが分かるカナ? 真っ平だったら相当なチカラを使わないと外しづらいし入れづらいもんね デフマウントはショックを吸収するようゴムで出来ていている しかし社外品で鉄製のが売ってるが、そのまま付けてしまうとショックが直接メンバーへ伝わってしまうのでメンバーが割れます メンバー補強しないのであれば鉄製は付けないでください |