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フューエルポンプ交換



説明@
フューエルポンプ(=燃料ポンプ)が回っているが燃料が出てこないので交換することに

通常は燃料タンクの真上の室内側(又はトランク内)にはフタがあって、フタを外すと説明Fの状態になる

しかしこの車両にはフタが無かったので燃料タンクを降ろさないと交換出来ない… (;´Д`)

フタがある車種は説明Fへワープしてね


今回の車両はスズキのワゴンR(MC21S)

説明A
まずは燃料ポンプのコネクターを外す

燃料タンクを降ろす途中でタンク側のコネクターを外しても良かったが、配線が短いので作業性を考え室内側から外した

説明B









給油口〜燃料タンクのホースとエア抜きのホースを抜く

説明C
燃料ホースとブローバイのホースを抜く

燃料ホースを外す前にクランク角センサーや燃料ポンプのヒューズを抜いてクランキング(エンジンを掛ける)してホース内の圧力を抜いておこう
でないとホースを外した瞬間に燃料が噴き出てしまう

それでも外すとホース内に燃料が残っているので下に金属製の受け皿を敷いておく

更にそれでもタンク内の燃料が高低差によって吸い出され続けるのでオートピンチオフプライヤーなどで出てこないようにしよう

説明D
そしてタンクを固定しているネジを外してゆっくりと降ろしていく

青空で作業する場合は2人いれば降ろせるが、1人で作業する場合にはフロアージャッキなどを使おう


言わなくても分かると思うが、燃料が少なければ少ないほど作業はし易いよね (・ω・)

説明E
降ろしたが再度電源コネクターとアースを取って、念のためこの状態で燃料がホースから出てくるかどうか再点検

やっぱしキーONでモーターは回るが燃料が出てこない…
(´・ω・`)

説明F
さて、作業を続けよう

燃料タンク上部のユニットを外す









フタがある人が説明@からこの説明Fにワープしてきたらこのホース全てとコネクターを外す
ホースを外す際の注意点は説明Cを見てね (・ω・)ノ

説明G
外したユニット

このユニットは燃料ポンプと燃料ゲージが一体になっている

燃料タンクからユニットを引き抜く際にはゲージを曲げないようにゆっくりと外そう

説明H









このユニットからモーターだけを外す

説明I
コチラが外した燃料ポンプ

意外とちっちゃいよね
(´゚д゚`)

説明J








あとは元通りに組み付けて作業完了だ! (゚∀゚)

説明K
ユニットのパッキンも交換して逆手順で組み付けていく

あ、ガソリン臭くならないようにホースの先端はガムテープで塞いでいるが、長期間ななると揮発したガソリンでガムテープが溶けてベタベタになるので覚悟だ
(゚Д゚)

説明L
番外編

ちなみだが、モーターが回っているので燃料が出てこない理由を調べてみることに

通常は非分解構造だが強引にバラしてみた (・ω・)

説明M
想像ではポンプの羽根が欠けている予定なのだが…


     


羽根は全て正常だ (゚Д゚)!

説明N
羽根を抜くとその原因が明らかになった

モーターの軸を見ると丸ではなく羽根を回すために一部が欠けている

しかし羽根側には欠けが無く丸になっていた

これじゃ〜軸が回っても羽根は回らんわな… (´・ω・`)

説明O
しかしナゼ羽根の軸穴が丸くなってしまったのか?

羽根の淵をよく見ると接触痕があった
そしてモーターの軸にガタが!

つまりモーターの軸にガタが出て羽根の淵が常に接触、抵抗になって羽根の軸穴に過度なチカラが加わって徐々にナメてしまい、最後は丸くなって羽根が回らなくなったってこと



故障原因探求とは、ただ部品を交換するのではなくココまでしなきゃアカンよ! (゚Д゚)ノ