説明@ カップはホイールシリンダーの中に入っている ブレーキを踏むとブレーキフルードの圧力は最終的にホイールシリンダー内部にかかって左右のピストンを押してライニングが左右に開いてブレーキが効くのだ (゚∀゚) このピストンの隙間からブレーキフルードが漏れないようカップというゴム製のシールが付いている |
説明A 漏れているかどうかの点検方法はホイールシリンダー左右に付いているゴム(ダストブーツ)の下部をマイナスドライバーでペロッとめくってブレーキフルードがタラーッって垂れてきたら漏れていることになる ピストンを手で押し込んでも動く気配が無い場合はピストンとシリンダーが固着している可能性が高いのでカップ交換ではなくホイールシリンダーASSY(ピストン等丸々セットでって意味ね)で交換したほうがいいね (;・∀・) |
説明B 何も対処せず交換していくとブレーキフルードがいつまでもポタポタと流れ出てくるので、交換開始する前にピンチオフプライヤーでブレーキフルードを止めておこう リザーブタンクのブレーキフルードが全て流れ出てしまうとエア抜きが大変だから要注意だ Σ(;´Д`) |
説明C 通常ライニングを外して交換するが今回はホイールシリンダーを外して作業する こっちの方が早いしラクだからね… ※ライニングの取り外し方については『ライニング交換』にて説明する ホイールシリンダーを固定しているボルト(赤矢印)を外しブレーキフルードの配管を切り離す(工具を噛ましてある箇所) |
説明D あとは左右のピストンを手で奥に押し込めながらマイナスドライバー等で手前にコジればホイールシリンダーは外せるのだ ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ |
説明E 構造は至ってカンタン! ホイールシリンダーを中心に左右にピストンが入っている そのピストンにはカップとブーツが付いているだけだ ブーツの役割はブレーキのカスがピストンとシリンダーの隙間に入らないようにするためや、漏れたブレーキフルードがドラムブレーキ内部に広がらないようにするためにある (゚Д゚) |
説明F 交換には小さいサイズのマイナスドライバーは必需品だ ヾ(゚∀゚)ノ ブーツやカップはドライバーを差込みテコの原理で取外す ピストンに傷を付けないよう注意ね ちなみに全て取外したらピストンの外周やホイールシリンダー内部をパーツクリーナーでキレイにしておくのだが、落ちない汚れや錆があった場合は1000番くらいの耐水ペーパーで落としておこう ※削り過ぎ注意! クレーターのようにボコボコになっていたり深めの傷がある場合はホイールシリンダーASSY交換したほうが無難だね… |
説明G 取り付ける時には斜めに入れれば入りやすい なかなか入らないからといって強引に入れようとするとカップが損傷や切れたりするから丁寧にね (・∀・) カップグリス(シリコン系のグリス、無ければブレーキフルード)を塗っておけばすんなりと入る そしてカップには向きがある カップは台形になっていて外形の大きい方は内側、小さい方は外側になるよう取り付ける ブーツも新しい物に交換して取り付ける |
説明H シリンダー内部やピストンに異物が付着していないことを確認し、ピストンの周囲にまんべんなくシリコン系グリスを塗って片方ずつシリンダー内に入れれば完了だ 車両に取り付ける際、固定していたボルトは折れやすく、配管も強く締め込む必要は無い 最後にブレーキフルード交換(エア抜き)を忘れずにね ヾ(゚Д゚ ) |