梅ぼしのたね 〜趣味の部屋〜

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エンジンオイル



これら自動車の点検項目の中で一番重要(?)なエンジンオイルについて説明しよう (`・ω・´)
エンジンオイルの役割は、エンジンの内部では金属部品が多数動いているので焼き付かないよう潤滑させているのが主な役割だ
その他には
・ピストンとシリンダーの隙間を密閉させて気密を良くさせる
・熱を持つエンジンを冷却させる
・金属が空気に触れて錆びないようにする
・不純物を洗い流してして堆積させないようにする
つまり潤滑作用、密閉作用、冷却作用、防錆作用、清浄作用の五大作用を覚えておこう
ではどのようなオイルを買ったほうが良いのか?

大きく分ければ普通に乗っている人と、峠やサーキットなどでスポーツ走行する人の2種類ある

どちらも
@粘度(オイルの固さ)
A規格
B成分
Cメーカー
商品の側面に記載されているので、この4項目を調べてから購入しよう (゚Д゚)

それでは各項目を細かく教える

@粘度
オイル缶の表面には何やら数字が記載されているが、これが粘度を表している
    10W−30
Wはウィンター(冬)の略で10という数字は低温の粘度指数を表している
この数字が低くなればなるほどオイルの粘度は柔らかくなる(=低温粘度)

逆に30は高温での粘度指数を表しており、数字が上がれば上がるほどオイルの粘度は硬くなる(=高温粘度)

では自分の車はどういった数字のオイルを選べば良いのかというと、それは車によって違うので自動車の取り扱い説明書に記載されているので同じ数字のものを選ぼう m9( ゚д゚)
10W−30という数字は一昔前は一般的であったが、現在では様々な種類がある
エコカーの場合は0W−20、スポーツカーの場合は10W−40などだ
そして取り扱い説明書には記載されていない粘度のオイルを入れる場合もある
それは走り屋さんやサーキット走行車であえてターボ車で10W−50、ノンターボ車で10W−40を入れたりもするのだ Σ(゚Д゚)
それはオイルを硬くすることによって高温時の油膜切れを防ぐためだが、逆に低温時ではオイルが硬すぎてエンジンの回転が鈍くなるので、ある程度エンジンを暖機してからでないと本領発揮できない
硬めのオイルを使うと低温時はオイルがエンジンの回転の邪魔になる=回しづらいエンジンとなる
『適合が0W−20だけど10W−30でも大丈夫なの?』っていう人もいる
別にエンジンは掛かり走行出来るのだが、先程説明した通り0→10(硬くなる)・20→30(硬くなる)だと全体的な温度で硬いオイルだから低温時エンジンの回転が悪いので全然エコなエンジンではなくなってしまう
一般の人が粘度を変更する必要が無いが、どうしても変更したい場合には低温側は±5、高温側は±10にしておこう (゚∀゚)
つまりこの場合は5W−20や0W−30が良い
さすがに0W−20に10W−50を入れたら低温時オイルが硬すぎてピストンの上下運動のジャマになり最悪エンジンが壊れてしまう場合もあるので大きな粘度変更は決してやってはならない (;´Д`)

A規格
上記画像の下のほうに『API SJ/CF』と記載されているのが見えるだろうか?
このAPIとは品質規格で世界中で使われているが、他にも日本の規格でJASOなど多数あるがこの2種の規格を覚えておこう
SAEもあるがこれは粘度の番号を示すもので、よくデフオイルやミッションオイルで見かける
続いてSJ/CFを説明しよう
これは用途を示しており、SJはガソリンエンジン用でCFはディーゼルエンジン用のことだ
そうするとこの画像のオイルはどちらにも対応していることになる
ちなみにSJだけでなくSA・SB・SC・SD…とSは固定でAからアルファベット順にずっと(一部除く)新規格が出続けているが、平成24年現在ではSNなど数年ごとに新規格が出ている (´∀`)
単純に規格が新しくなればなるほど厳しい基準になっているので品質が高くなっていると言っても過言ではない
SAなどは昭和時代の規格で現在では売ってない(?)が、もし買うとしたらSJ・SL・SM・SNが良いでしょう
新型車ほど新規格を選んだほうが良いのだ
ディーゼル車の場合は、Cは固定でCA・CB・CC・CD…と同じようにアルファベット順に新しくなり、現在ではCFやCF−4などがある(CFからナゼか数字が…)
規格は粘度同様に車の取り扱い説明書に記載されているので最低限同じ規格を選び、又その規格以上のものを購入しよう
でも例えばSL規格の車にSH規格など、少し古い規格のモノでも実際には別に大丈夫だからそこまでシビアにならなくてもいいけどね… (;´∀`)

B成分
成分は大きく分けて・鉱物油・部分合成油・100%化学合成油の3種類がある
単純に言えば性能は、鉱物油<部分合成油<100%化学合成油となる
鉱物油は原油を蒸留し精製したおいるなので高温時は性能が安定せず劣化しやすい超安物オイルだ
100%化学合成油は鉱物油から更に不純物を取り、数十種もの添加剤を加えたオイルだが、性能は最高に良いが非常にお値段が高い Σ(´∀`;)
部分合成油は単純に鉱物油と100%化学合成油を混ぜたもので性能的に当たり障りない
※昭和40年代前後のような旧車の場合は100%化学合成油を使用するとオイル漏れなど不具合を起す場合があるので要注意

Cメーカー
メーカーについては一般の人はそんなに気にしなくてもいいが、最低限自動車メーカー純正品や量販店オリジナル品などの聞いたことのあるメーカーを選んでおけば問題ない
走り屋さんや、オイルにコダワリを持っている人はカストロールやBP、レッドラインやワコーズなどを選んでおこう
性能に関しては人それぞれ考え方が違うので一押しは言えない
自分が『コレが良い!』って思ったメーカーを買おう m9( ゚Д゚) ドーン!

結果として選び方のポイントは
・普通に乗っている人は@指定の粘度でA指定のクラス以上でB指定の規格前後でCどれでも良い
・こだわりを持っている人は@指定の粘度でA指定のクラス以上でB100%化学合成油C有名メーカー
・走り屋さんは@指定の粘度から高温+10A指定のクラス以上でB100%化学合成油C有名メーカー
新品オイルの色はほとんど薄茶色
触ってみればベトベトしている
補充するキャップには「ENGINE OIL」やマークが記載されているのがほとんどだ



交換時期については様々だが乗用車で普通に乗っているのであれば30005000km以内で交換しよう
高回転を回し続けてエンジンに負担が掛かるような走り屋さんは3000km以内で交換だ
シビアな人の場合はサーキットの走行会に行く前に交換して、走行が終わったらまた交換する
経験談だが3万km無交換だとエンジンが焼き付きます ( ´ー`)y-~~
オイルエレメントの交換時期は最低限オイル交換2回に1回交換しよう
ちなみにオイラは毎回オイルエレメントを交換している

使用するオイルの量は各車種によって違うが軽自動車で2.5L、普通車で3L〜6Lくらいなので取り扱い説明書にて確認しよう φ(゚Д゚ )フムフム…
だが市販されているオイル缶の大半は4L缶なのでもし余った場合は捨てるのはもったいないので、次回使うためにきちんとフタを締めて更にビニール袋に入れ密閉し物置に保管しておこう(保管期限はせめて1年かな?)
ちなみに高級なオイルは1L缶で売っていたり、軽自動車用サイズとして3L缶で売っているモノもある

関連項目
エンジンオイル交換

最後にエンジンオイルの警告灯について説明しておこう
エンジオイルが漏れなどで少なくなると運転者に知らせるためにこのような警告灯が点く
もちろんエンジンが掛かっている時にだ

コイツが点いたら即オイルの量をチェックだ!
ではどのくらい少なくなったら点灯するのか?
例えば3L入るエンジンの場合では残り0.5L〜1Lくらいにならないと点灯しない Σ(゚Д゚)
つまり点灯した場合は量が超少なくなっているので大至急近くの量販店やガソリンスタンドでオイルを補充しよう
ちなみに、もしそれでも量が入っていた場合はオイルの油圧系の異常となる(たまにセンサーの故障もあるよん)
その場合は走行厳禁!エンジンが焼き付くぜ!
ギャアァァァァ━━━━━━(|||゚Д゚)━━━━━━!!!!!!