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ホイールナットの種類



ホイールナットとはその名の通りホイールを車体に固定するためのナットだ
ホイールナットを交換するのはアルミホイールに交換する時が多い(あとたまに破損し交換する時くらいかな?)
でも単にナットと言っても種類は数多い Σ(´∀`;)
間違ってサイズ違いを付けてしまうとホイールの脱落につながるので正確な物を使おう
@トヨタ、三菱純正アルミホイール用ナット
A袋ナット
B貫通ナット
Cジュラルミン製ナット
@ABはともかくCはスポーツ走行車に使う超軽量タイプだ
軽いが素材は通常の鉄製と比べ弱いので締め過ぎるとにナメってしまう! Σ(゚∀゚ノ)ノキャー
それぞれ特徴や注意があるので説明していこう

@2種類の形状
ホイールナットの形状は様々だが大きく分けると2種類ある

@は矢印の平面部でホイールを固定するタイプで主にトヨタ車や三菱車の純正アルミホイールに使われている

Aは矢印のテーパー(斜め)部でホイール側のテーパー部と接触しホイールを固定する
ちなみにこの角度は60度だ
このタイプがほとんどの車種に該当する (゚∀゚)
画像は鉄チンホイール用の純正ナットでこのナットをアルミホイールに付けようとしても付けれるが、とても見た目が悪い(後述詳細説明)
ちなみに@のナットの先端もテーパーになっているので鉄チンホイールにも対応だ(社外アルミには平面部が大きすぎて取り付けるスペースが無いしテーパー部の面積が小さ過ぎる)
でもまぁ〜応急用タイヤ(スペアタイヤ)用になっているだけだがね (;´∀`)
この@とAの他に球面タイプもある
主に一部のホンダ車だ

画像ではちょっと分かりづらいかな?
通常テーパー部はAのように真っ直ぐ斜め60度だが、この場合は丸くカーブを描いている感じになっている
確かこのカーブは12Rだったような…

このナットを使っているホイールも球面専用の形状をしているのでAのナットは付かないし、通常形状のホイールに交換する場合にはナットも合わせてAのナットに交換しなければならない
ちなみに画像はホンダ純正で、黒いリングは純正ホイールキャップを固定するためのモノだ
なのでホンダ車などでこの球面形状のナットを使っている場合には注意が必要で、社外アルミや他社のホイールに交換する場合にはナットも交換しなければならないのだ (;´∀`)
※球面ナットでも一応固定出来るが信頼性はかなり低い
逆に球面形状のスチールホイールやアルミホイールを他社へ流用する場合も同様で球面形状のナットに交換しなければならない
@用の純正アルミホイールだ
ただ大きな穴が開いているだけだ
穴の角ももちろん90度なのでAのナットは絶対に
取り付けてはならない
強引に付けてしまうとこの角が潰れ、結果周囲が
盛り上がり@のナットすら完全に固定出来なくなる
A用の鉄チンホイール
穴の淵がテーパー状になっている
もちろんアルミホイールも同じ形状だ



Aサイズ
ホイールナットには自動車メーカーごと、車種ごとにサイズが違う
もちろんサイズが違うとホイールナットは取り付けることが出来ない (`・ω・´)
なので購入前にネットやお店でサイズを確認しておこう
サイズの例だ

17HEX M10×P1.5 16PCS

・17HEX
 六角部サイズが17mm
・M10
 ネジ穴径(=ボルトの太さ)10mm
・P1.5
 ねじ山の間隔(ピッチ)が1.5mm
・16PCS
 16個入り


国産車の場合は19や21HEXの
M12がほとんど
つまり工具サイズが19mmや21mmってことだ
M10という画像のサイズはむか〜しむかしの軽自動車だね
今のクルマはM12が主流だ
ピッチは1.25か1.5しかなく自動車メーカーによって異なる
例えばトヨタ車の場合は1.5、日産車は1.25だ
MやPが合っていれば21HEXから19HEX(又はその逆)へサイズ変更などは可能だ
個数については4個で1つのホイールを固定している場合は4個×4輪分=16個
5個の場合は5個×4輪分=20個必要となる
そして乗用車でも軽自動車でもナットは区別されていない、全く一緒だ (゚Д゚)

ちなみに基本的に17HEXでM10の車種にはM12サイズのホイールは取り付け出来ない
それはホイールのハブボルトの穴が10mmから12mmと大きくなってしまい、M10のホイールナットのテーパー部とM12のホイールのテーパー部では大きさが違うので合わなくなりキチンと締め付け出来ない
画像のようにM12のホイールのテーパー部に純正ホイールナット全体が食い込んで、結果六角の角がテーパー部を削ってしまう

社外のナットを使えば対応出来るがM10のハブボルトは細い=大きなインチホイールはハブボルトに負担が掛かるので危険極まりない
12インチまでだ! Σ(゚Д゚)
その逆のM12の車種にM10のホイールはホイールのハブボルトの穴が小さくなってしまうので取り付け出来ない
まぁ〜17HEXでM10はだいたい昔の軽自動車の12インチ以下のホイールだから関係ないか…
でもたまに19HEXでM12の純正ホイールナットでも同じような現象があるため最初の画像BCの社外ホイールナットはテーパー部の接触面積を増やして六角部が食い込まないよう傘のようになっているので、純正鉄チンホイールナットでアルミホイールを取り付けるのは避けて社外のナットを使おう

21HEXの場合は基本的に純正鉄チンホイールに付いているナットでアルミホイールを取り付けても大丈夫だ
でも次に説明するアルミホイールの形状や見栄えを考えれば社外ナットなんか安いものだから出来れば交換しておこうね (´・ω・`)
アルミホイールで使っていたナットは鉄チンホイールに使用しても問題ない

関連項目
ネジのあれこれ
締め付けトルク

B貫通と袋ナット
ナットと言ってもネジ穴が完全に貫通している貫通ナットとネジ穴が塞がれている袋ナットがある
どちらも前述のサイズが合っていれば一緒だが用途が異なる

貫通ナットは見た目が悪いが小さい(短い)のでホイールキャップは取り付けできる

逆に袋ナットは見た目は良いが大きい(長い)のでホイールキャップに当たりホイールキャップが付かなくなる可能性がある
でもハブボルトは完全に隠れるので錆や汚れから守れる (・∀・)
そして取り付けるアルミホイールの穴が深い場合にはナットが長ければ取り付けしやすくなる

それと重要なことがある

ハブボルトの入り量が異なる

画像の通り貫通ナット(下)はネジ穴が貫通しているのでネジ山がある限り入り続ける

しかし袋ナットはボルトの先端が袋ナットの底に当たったらそれ以上は入らない
つまりナットを締め込んだと思っていても実はボルトの先端が底に達していてそれ以上締め込めないだけであったということもある Σ(゚Д゚)

ホイールを付けてハブボルトが出た量が多い(長い)と袋ナットはキケンなのだ
でも余程ハブボルトがホイール穴から出ない限りハブボルトが袋ナットの底に達してしまうことは普通は無い
では通常そのようなコトが起こるのであろうか?
袋ナットの底に達してしまう場合は主に以下の原因が考えられる
・アルミホイールから鉄チンにした場合(アルミより鉄チンのほうが厚さが薄い=ハブボルトは余分に出る)
・袋ナットの長さが短い
・ロングハブボルト(純正より長いボルト)に交換している

C長さ
貫通ナットはほぼ長さが一緒だが袋ナットは長さが違うのもある

そして画像は無いがトヨタ三菱純正アルミホイール用のナットにも長さが違うのもある

前述の通りハブボルトの底つきは危険なのでそんな場合は長いモノに交換しよう

他にも長すぎると車体からはみ出てしまうので注意だ ('A`)y-~

特に軽自動車!

Dロックナット
通常は6角形状だがロックナットは奇妙な形状になっている

コレを締めたり緩めるのには専用のソケットが必要となる(画像右)

しかもナットにソケットを取り付ける位置も360度のうち1箇所しか合わないようになっている

つまりはホイールの盗難防止用のナットだ (゚Д゚)

このナットは4個あり1つのホイールに1個、通常のナットと交換する

同じロックナットが複数売っていてもこの形状はそれぞれ微妙に違う
たまにソケットを車内に保管せず家に保管している人もいるが、万が一パンクしてしまうとホイールが外せずスペアタイヤに交換出来なくなるので要注意だ
かと言って車内に保管しておくと窃盗犯は車内にロックナットがあるのを知っているので車上荒しをしてからホイールを盗まれたり、最悪車体ごと盗んで後でゆっくりと…ってなってしまう ( ゚皿゚)キーッ!!
なので一番良いのは車内の自分にしか分からないところに隠しておくのをオススメする
このソケットを無くしてしまうとナットは外せず、他の似たようなソケットでもまず合わない
安物のロックナットは教えはしないがある方法で外せる(←ロックナットの意味があるのか?)が、高価なロックナットだとそうはいかない (;´д`)トホホ…
もし無くしてしまった場合はロックナットを扱っているタイヤ屋さんやオートバックス等の量販店に行ってみよう
もしかしたらその場で外してくれるかもよ エッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?
一番良いのは新品購入時のパッケージにロックナットのシリアルナンバーが記載されているので大切に保管しておけば同じソケットを注文できる
ソケットにはもちろん回すための六角部分があるが、この部分のサイズは他の通常ナットと同じサイズのモノを買っておいたほうが良く、違うサイズだった場合ホイールを外す際に2種類のサイズの工具を使わなくてはならないので手間になる
締め付けトルクも通常と一緒だが、締め過ぎてしまうと緩める際にソケットやナットがナメて破損しまい、最悪外せなくなってしまう(特に最強のロックナットと言われているマックガード!)
最近の高級車は純正で付いている車種もあるね

E外車
国産車のナットタイプとは違ってボルトタイプになっている

主にBMWやベンツだ

画像のは10mmスペーサーを入れてホイールを外側に出すためノーマルより約10mm長くなっている

ちなみにスペーサーを入れずにロングボルトでホイールを固定し走行してしまうとリアのディスク内にあるサイドブレーキ機構にボルトの先端が当たってしまってグチャグチャになるので要注意だ (  Д ) ゚ ゚

Fまとめ
つまり社外のホイールなどでホイールナットを交換するのに重要なことは自分が今乗っているクルマに対して
・必ずハブボルトの太さに合わせる(M12とか)
・必ずハブボルトのピッチに合わせる(1.5や1.25とか)
・取り付けるホイールのボルト穴の形状はトヨタ三菱純正貫通アルミホイールなのか、
 ホンダ車純正の球面ホイールなのか、通常の60度テーパーなのか
・袋ナットか貫通かを選ぶ(状況による)
・レンチサイズ(六角部サイズ)を選ぶ
 出来れば純正と同じサイズで21HEXや19HEXとか

自分のクルマのナットサイズを知るにはネットやお店で調べるか、実際に1個外して定規で測定しよう
これでもまだ分からない人は最初から読み直してね♪ ヾ(゚∀゚)ノ