←コイツが割りピンだ 用途はボルトの穴に挿し込んでナットの緩み止めとして使う 穴の開いているボルトのみにしか使わないのだ 主にタイロッドエンドやロアアーム、ドラムブレーキのセンターのナットに使われている 割りピンは一度外すと曲がったり金属疲労で折れやすくなるので消耗品となる 再利用はしないようにね 右側が頭で左側がテール(ケツ)で、テールの長さが違うのは片方づつ折り曲げやすいようにしているためだ 同じ長さだと曲げづらいからね! (;´Д`) |
大きさは様々だ 短いモノから長いモノ、細いモノから太いモノ、穴の大きさによってサイズを選ぼう 穴の大きさに対して細過ぎると万が一ナットが緩んだ場合割りピンとしての役割を果たせずにナットが緩み過ぎてしまったりする Σ(゚Д゚) 逆に穴の大きさに対して太過ぎて強引に挿し込んでしまうと次外す際に外れなくなってしまう なので外した割りピンと同じ太さのモノを選ぶか太いサイズから挿していき一番無理なく入るサイズを選ぶ 長さに関しては穴に挿してテールを曲げボルトの中心以上だったらOKだ 長いぶんにはカットしてしまえば問題ない |
@割りピンの抜き方 | A真っ直ぐにする | |
よく見かけるこの割りピンを外してみよう | 曲げてあるテール部分をペンチやマイナスドライバー でなるべく真っ直ぐにする |
Bニッパで頭を挟む | C引き抜く | |
ニッパの先端を車体側に当てて支点にしてテコの 原理で徐々に引き抜く(一発で抜いても構わない) こうすると結構曲がってても力ずくで抜くことができる 頭が出ていない場合は割りピンのテール部分を ハンマーで軽く叩いて頭を出そう |
そうすると抜ける 見ての通り割りピンは曲がりまくっているので再利用 できないのが分かる でも…キレイに外して金属疲労を起こしてなかったら ハンマーで叩き真っ直ぐにして再利用しちゃう時も… |
D割りピンが無い状態 このような割りピンを挿し込むタイプのボルトやナットを見たことが無いって人用に一応画像を載せておいた 穴が開いているのが分かるカナ? ナットの各面に凹みがあるのは穴との位置を合わせやすくするためだ ※車種によっては凹みのあるナットではなく普通のナットの場合もあるが、その場合割りピンは@の画像のようにナットに対して直角に曲げるのではなくナットと平行に曲げる なので初心者さんは外す前の割りピンがどのようになっていたか覚えておこう |
E新しい割りピンの付け方 | F曲げて完成 | |
では新しい割りピンを入れてみよう | 遊びを無くすため頭を押しながらテールの長い部分 を指やペンチで曲げれば完成だ |
G更にキレイに でもFの状態ではテール部分が長過ぎて整備中にケガするかもしれないし、なんかみっともないのでニッパで適度に短くカットしハンマーでテール両方を曲げておくとなお良いね ←オイラのコダワリだ (*´ω`*) …っと、ここまで割りピンについて色々と説明してきたが割りピンはとにかく抜けないように曲げていればOKなのであんまし神経質になる必要はない Σ(・ω・ノ)ノ! 中にはテール両方を同じ方向に曲げる人もいるしね |