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『足回りをバラしたが組み付けるのにどのくらい締めたら良いか分からない』
『クランクプーリーのボルトの締め付けトルクが分からない』
などの経験はないだろうか？
プラスチックのキャップなども含め全ての締め込むモノにはそれ相応の力の加減が必要になる (ﾟДﾟ)
作業に慣れていない人は難しい（？）ボルトやナットを締め付けるのに必要な力（トルク）について説明しよう
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そもそもトルクというのは１ｍの棒を１ｋｇの力をかけることを言う この場合の単位はｋｇ-ｍとなる ちなみに国際単位（ＳＩ単位）でＮ（ニュートン）という単位が現在つかわれており、 １ｋｇ-ｍ＝９．８０６６５Ｎ-m となる まぁ実際は９．８Ｎで計算されている でも整備書を見ていると１０Ｎになってるっぽいけどね (；´∀｀) トルクレンチやメガネレンチは通常１ｍもないので実際にはこれ以上の力を加えることになるのは分かるよね？ |
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それはボルトの・素材・径・ピッチ・フランジの有無（頭がワッシャーみたいに大きい）によって変わる
なので大まかな締め付けトルクを参考までに
Ｍ６→０．５～１．５kg-m（５～１５N-m）
Ｍ８→１．５～３．５kg-m（１５～３５N-m）
Ｍ１０→２．５～７．５kg-m（２５～７５N-m）
Ｍ１２→４．５～１４．０kg-m（４５～１４N-m
Ｍ１４→７．５～２１．０kg-m（７５～２１０N-m）
ちなみにホイールナットの締め付けトルクは
Ｍ１０→５～７kg-m（５０～７０N-m）
Ｍ１２→９～１２kg-m（９０～１２０N-m）
基本的な考え方としては『ナゼそこにそのサイズのネジを使っているか』をよく考えてみよう (´・ω・｀)
例えば車体を支える足回り部品の固定にはＭ１４サイズの太いボルトを使っている
これは車体の車重を支えたりするものだから太くすることにより頑丈に作られているので強めに締め付ける
※オイルを抜くドレンボルトは太いがこれは別に強度が必要で太くしているワケではなく、オイルをスムーズに出すために穴を大きくしているので強く締め込む必要は無い
逆にナンバープレートやアンダーカバーなど力が加わらず軽いモノを固定する場合はＭ６サイズの小さく細いボルトを使っているので軽く締める
オイルのフィラーキャップやラジエーターのドレンプラグなどプラスチック製のモノは元々強度は低いので強く締める必要は全く無い (´∀｀)
関連項目
プリセット型トルクレンチ
プレート型トルクレンチ
ネジのあれこれ
ホイールナットの種類
ドレンボルトを『手ルクレンチ』で締める
締めているのに締め切らない場合は①の状態になっており、最後は②のように折れてしまう Σ(・∀・|||)ｹﾞｯ!!
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| ①ねじ切れる寸前のボルト | ②ねじ切れてしまったボルト | |
では整備士さん達はサスのボルトなどはどのように締め込んでいるのか？
実際整備要領書にはネジ１本から全て細かく締め付けトルクが決められているが正直見ていない
つまりいちいちトルクレンチを使って全てのボルトを規定値では締め込んでいないのだ
やっぱりそれは経験だね！ －y( ´Д｀)｡oO○
もちろん規定トルクで締めているところもあるとは思うが限りなく少ないだろうなぁ～
確実な規定トルクで締めるのは精度が求められるエンジン内部のヘッドボルトなどや緩んだらキケンなフライホイールのボルトなどだね
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コレは裏技（？）だ 例えばクランクプーリーのボルトをどのくらい締めたら良いか分からない場合、外す前にペンでボルトと外す部品にマーキングしておけば締め付ける際同じ位置まで締め込めば良いのだ 一応ホイールナットは止めてね (；・∀・) 締め付けた後ボルト側のマーカーが部品のマーカー以上（時計回り）あったら締め過ぎ 逆にボルトのマーカーが部品のマーカーに到達していない場合は緩いということだ ※ワッシャーの位置は関係ない ちなみにボルトナットで固定されている場合はボルト側だけではなくナット側にもマーキングしておかないと締め込んでも位置がずれてしまう |
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これらによって太いボルトほど強く締めるというのが分かると思うが体重をかけてまで締め込むモノは無い
よく『緩んだらコワイ』っと小さなボルトでもギュウギュウに締め付ける人もいるが…
緩まなくなるかねじ切るか、デメリットの方が大きい Σ(ﾟдﾟlll)
昔職場近くの住宅街を歩いてたら家の前でタイヤ交換をしていた人がホイールナットに車載工具のＬ形のレンチをかまして全体重をレンチに乗せて更に揺さぶっていた
『固くて緩まないんだろうな』
って思っていた矢先
『よしっ！』
っとボソッと声が…
Σ(;´Д｀)＜締めてたんかいっ！！！