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オイルドレンワッシャーの種類



オイル交換初心者がちょいと悩むのがこのエンジンオイルのドレンワッシャーであろう
オイルドレンワッシャーは他にも『オイルドレンガスケット』や『オイルドレンパッキン』とも言われている
でも正確にはパッキンとはゴム質のことを言うから間違いだけどね…
あ、でもでかいトラックはパッキンをつかってるか (・ω・)

関連項目
エンジンオイル交換(自動車)
エンジンオイル交換(バイク)
ミッションオイル交換

オイルのドレンワッシャーってのは規定トルクで締めることでドレンワッシャーをある程度潰して隙間を無くし、オイルの漏れを防ぐモノだ
そして各自動車メーカーや車種によってドレンワッシャーの大きさや形状、材質が異なる
間違っても普通のボルトナットで使う金属製の平ワッシャーなんて使わないように!
色々と注意事項や情報があるので説明しよう (゚∀゚)


@ドレンワッシャーの種類
@トヨタ・ダイハツ用 Aノンアスベスト製
アルミ製のワッシャーの裏表面がコーティングされている
裏表は無い
コレはノンアスベスト製なので金属製ではない
もう十数年、使ってるのは見たことないね…

B日産用 Cスバル・三菱用
銅製で厚みのほとんどを潰して締め付ける
裏表があり、平らなほうをドレンボルト側にする
取り付けはドレンボルトにネジのように回して入れる
※画像は大小違うワッシャーです
鉄製で厚みのほとんどを潰して締め付ける
裏表があり、平らなほうをドレンボルト側にする
※画像は大小違うワッシャーです

Dスズキ・ホンダ・三菱など Eスズキ・日産など
アルミ製
裏表は関係無い(注)
定番で汎用性が高い
※画像は大小違うワッシャーです
銅製
裏表は関係無い(注)
定番で汎用性が高い
※画像は大小違うワッシャーです

国産車の乗用車の場合はほとんどこれらの形状をしている
ではこの通りに同じドレンワッシャーを付けなければならないのか?
結論から言うと付いていたのとは別のドレンワッシャーを使っても何ら問題は無い
例えば@のワッシャーを日産に使っても構わないしCのワッシャーをトヨタで使っても問題ない
オイラは別メーカーへの使用はどれも実証済みです(笑)
ドレンワッシャーの機能としてはどれも一緒だからだ
ただし、オイルパンが鉄製ではなくアルミ製の場合は要注意だ
アルミというのは鉄よりはるかに軟らかいため、Cの鉄製のドレンワッシャーをアルミ製のオイルパンに使用してしまうとオイルパン側のドレンワッシャーの接触面が凹むなどのトラブルが起きてしまうので絶対に使わないほうがいい
厳密に言えば同様にアルミよりも銅は硬質なのでアルミ製のオイルパンに銅ワッシャーは使わないほうがいいけど、そこまでは気にしなくても… (;´Д`)

さっきからアルミ製のオイルパンって言ってるけど区別の仕方は分かるかな?
カンタンな区別の仕方は
・アルミ製のオイルパンは素材そのものの色で銀色だが、鉄製のオイルパンは錆びてしまうので黒色に
 塗装されている
・アルミ製のオイルパンは磁石がくっ付かないが鉄製はくっ付く

あと(注)について
DとEは取り付けに裏表は関係ないと説明したが、画像には裏表がある
よく画像を見てみよう
表側の角は丸くなっているのに対し裏側は角が立っているのがわかるかな?
コレは製造上の問題であって、一枚の大きなアルミ板(銅板)をプレス機で一度に何十個と丸い穴を開ける感じで切断して作っているので、表から裏にかけて切断するための刃が通る
ってことは、表側は通過する刃によって若干押され(=丸くなる)刃が通過した後の裏側は角が立つ
人によっては裏側は微妙なバリがあるからボルト側にするって人や接触面積を考え裏側をオイルパン側にするって人もいるが、ハッキリ言ってどっちでも変わりません
微妙なバリなんて締めてしまえばアルミ製のオイルパンですら損傷せずにカンタンに潰れて無くなります
接触面積なんて締めてしまえば変わりません
そもそも自動車メーカーの整備書にもそんな裏表の指定はありません
そもそもそもそもオイラは実証済みです(笑)
一応オイラは統一する意味で裏側をオイルパン側にしてるけどね


Aサイズ違い
元々付いていたドレンワッシャーではなく、違うドレンワッシャーを使う場合にたまにある『若干』違うサイズを使う際の注意だ
正常 NG NG
内径とボルト径がほぼピッタリ
外径はボルトの頭の径とほぼ一緒
ワッシャーの内径が大き過ぎ
オイル漏れの原因となる
ボルトの外径より極端に大き過ぎ
問題は無いけど…

ドレンワッシャーの内径が『ほぼ』一緒ならば使っても構わないし、ボルトの頭より大きくても漏れることはない
厚みについてはオイルドレンワッシャーとして売っているモノであれば問題は無いが、ホームセンターのネジ売り場などで売っているものは厚さが薄いものもあるので使用しないほうがいい (゚Д゚;)


B再利用
基本的にはドレンワッシャーは再利用禁止
最初にも説明したが、軟らかい素材のドレンワッシャーを潰してオイルの漏れを防ぐものであって、その締め込んだモノを再利用してしまうと硬くなり潰れなくなってしまう
結果として締めてもオイルが漏れてしまう場合があるのだ (゚Д゚)
それともう一つ、硬くなってしまったドレンワッシャーを使うとオイルパン側のドレンワッシャーの接触面が削れたり凹んだりする
これは鉄製のドレンワッシャーによく見られることで、変形したオイルパンに新しいドレンワッシャーを付けてもオイルが漏れてしまう
ドレンボルトの締め過ぎもこのような原因となる

再利用するからといってドレンワッシャーに加えてシールテープを巻いたり、液体シール剤を塗布すことは絶対にないので覚えておこう

外車の場合にはドレンボルトとドレンワッシャーが一体になっているのもあるので、その場合はドレンボルトごとの交換となる

あれこれ再利用すんなと説明したが、実際は2〜3回は再利用しても問題ないけどね…
あくまでもコレは経験談だよん