梅ぼしのたね 〜趣味の部屋〜

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ネジのあれこれ


自動車には大小様々、そして数え切れないくらいのネジが使われている
使い方を間違えれば部品の脱落や破損によって最悪命に係わる事故を起こしかねないので、たかがネジ1本と侮っては困るのだ (゚Д゚)
ココでは国産自動車やバイクによく使われるネジについて説明しよう
少しでも理解できれば補修や社外部品の取り付けの際に役立つね

関連項目
締め付けトルク

1.基本は右ネジ
ネジには右ネジと左ネジがあるが国産車の場合は自分の知る限り99.99%は右ネジとなっている
この『右ネジ』とは右に回す(時計回り)ことによって締まる方向になるネジのことを言う
ちなみに国産車で左ネジを使っているのはトラックのホイールナットくらいしか思い浮かばないな… (´ε`;)

2.ネジの種類
ネジとは回転させて締め付けるモノの総称だと覚えておこう −y( ´Д`)。oO○
なのでクルマやバイクで使われているモノで言えばネジの中にボルトやナットも含まれる
ちなみにネジとビスは言語が違うだけで同じ意味だよん ( ´∀`)
今回よく使うボルト・ナット・ネジの3種類について説明する

画像のような形のボルトナットだけではなく例えばホイールを固定しているハブボルトやホイールナットも同じ種類だ

ネジの知識は通常の作業時のみならず、
『ネジを無くしちまった!』
『部品を固定したい!』
ってな時にも役に立つ
イザッって時用にある程度の種類や数は予備で持っておきたいね
オイラの場合は全部でバケツ1杯以上は持ってるかな…?
もちろん探しやすいようサイズごとに分別しているがね ( ´∀`)bグッ!
その他関連部品
@ワッシャー

3.ボルト
ネジの部類でも一番有名(?)で一番使われているのがこのボルトだ
ボルトを入れる部品側にもねじ山が切ってあったり、ナットに入れたりして部品を挟み込む感じでボルトを締め付けて固定する
整備をしていてよく見かけるボルトのサイズだ

@M6×1.0
AM8×1.25
BM10×1.25
CM10×1.5
DM12×1.25

見ても分かる通り細いボルトから太いボルトまで様々だ (゚∀゚)
ボルトに大きな負担が掛からない箇所には細目のボルトを使用し、負担の大きな箇所には太目のボルトを使用する
そして太ければ太いほど締め付ける力も大きくなるのだ

この種類の中でも最もよく使うのはナンバープ
レートを固定しているサイズと一緒の@M6×1.0であろう
ちょっとした整備や社外部品の取付けでよくお世話になっているね
@とAに関しては整備や改造時など使用率が高いので予備で持っておこう

さっきからM6×1.0などナニを言っているのかさっぱり分からない人は多いであろう (゚Д゚)ハァ?
これらの数字はボルトに限らずナットもだが溝部のサイズを表している
例えば画像のようにM12×1.25というボルトで説明すると『M12』は太さ12mmを表し『1.25』は溝が切ってある山から山の間隔(=ピッチ)が1.25mmであることを表す

M6×1.0では6mmの太さで1mmの間隔という意味になる

例え同じ太さのM10だとしても1.25と1.5ではピッチが異なるので入るワケもなく、ナット側のピッチと合わせなくてはならない

ボルトを締め付けている最中ボルトに外部からの負担が無い状態にて溝の部分が異物などで汚れてなく変形もないのに締め込むのにチカラがいる場合にはピッチが違う可能性が十分にあるから要注意だ
通常は上記などの負担や抵抗が無ければ手でスルスルと回転できるモノとなっている
そしてボルト上部の工具をかけて回す箇所にもサイズがある
スパナやメガネ、ソケットにて回す場合は六角形状になっている面の対角線上の距離が使用する工具サイズとなる
つまり画像の矢印間の距離が14mmだとすると14mmの工具を使用し、10mmであれば10mmの工具を使って締めたり緩めたりする
先に説明した大きさ別画像の場合の使用工具サイズは一般的に
@10mm
A12mm
B14mm
C14mm
D17mm
となっている
ボルトが太い=強く締め付けると説明した通り工具をかける箇所もより力が入るよう大きくなるのだ
国産車のボルトやナットの全てのサイズは『ミリ』となっていてアメ車は全て『インチ』となっている
欧州車もミリだが11mmや13mm、15mmなど国産車では通常使わないサイズも使っている
ボルトはそこら辺のホームセンターでも購入できるが、なぜかは知らんが14mmはあんまし売ってなくて13mmが多く売っている←もちろん問題は無い (・3・)
サイズで忘れてはならないのは長さだ
長さも短いのから長いのまで様々存在する

もちろん厚みがあるものを固定しようとするのであれば長いボルトを使うが、間違って必要以上に長いボルトを使った場合ボルトが底まで達してしまい部品を固定できなかったり、ナットを貫通し過ぎてその先の部品にボルトの先端が当たって破損したりする `;:゙;`;・(゚ε゚ )ブッ!!
逆に短過ぎるとかろうじてナットにねじ込んでいる状態となり締め込んでいる最中すぐにナメってしまったり、締まったとしても強度不足で部品が脱落してしまうこともある

長過ぎても短過ぎても良いことは何も無い
部品を固定している同じような数本のボルトでもボルトの長さや溝の長さが若干違うというケースは多々あるのでよ〜く確認しよう
特にエンジンとミッションを固定しているボルトに多いが若干長さが違うボルトを使っているので外した通りキレイに並べて付いていた位置を間違えないようにしておこう
『少しくらい長さが違っても固定できていればいいじゃん!』
って思った方、いつか痛い目に遭うでしょう |д゚)

4.ナット
主にボルトとセットで使うモノだ
同サイズのボルトと合わせて使おう
間違っても違うサイズ同士組合さないように!
ナットのサイズ等の説明についてはボルトと同様なのでココでは省いちゃう ヾ(゚д゚;) スッ、スマソ


サイズはボルト同様に数多くある M6×1.0のボルト&ナットの例

5.ネジ
先に説明した通りネジはボルトやナットも含めた総称だか、ボルトやナットと比べるとピッチが大きく先端が尖っているのが多い画像のような形をしたモノのことを『ネジ』と呼んでいるね
ちなみに関係無いが木工用のネジを『木ネジ(もくねじ)』って呼んでいる
大きさや太さも様々だ

主にクルマの内装品の取付けやアンダーカバーに多く使われている
つまり支えるものが比較的軽くネジに負担がほとんど掛からない箇所に使われているのだ

『それじゃ〜ボルトやナットでも別にいいじゃん』
って思う人もいるであろう (゚Д゚)
利点はコストが安く済むってのが一番大きいね
作業面ではピッチが広いのでネジ脱着時の回転数が少ないのでラクだ

その結果コストダウンが進み現在ではほとんどの車種でビスの代わりにオールプラスチック製のクリップを使っていて脱着も1〜2秒で出来ちゃう時代になってしまったがね… Σ(´∀`;)
ボルトの場合はナットにねじ込むが、ネジの場合は異なる
外したボルトとネジを混同してしまい取り付け時に間違えてナットにネジを締め込んでしまうとナットの溝がグチャグチャになってしまうので、どこに付いていたかちゃんと覚えておこう (´∀`)
ねじ込む側は主にプラスチックの塊や板状の金属となり、いずれもねじ山は切ってない
プラスチックはネジが溝を作り、穴が開いている板状の金属の場合はネジ側の溝が穴に沿って締まる
なので締め込む際の抵抗が大きいので手締めはほぼムリだ
そして太さが合っていればピッチは関係ないことになる
その他には補修や社外部品を内装など樹脂製品に固定したい場合、ネジの太さより細めの穴を開けてネジをねじ込めば固定出来る

ネジの締め付けは強く締め込むことはまず無い
ドライバーを指二本でキュッと締めれば緩むことはまず無いのだ
す〜ぐにナメっちゃうからね! Σ(゚∀゚ノ)ノキャー