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携行缶の選び方


携行缶とは燃料(ガソリン・軽油・灯油)を持ち運び、保存するための金属製の容器だ
用途は走行会や整備、発電機などに給油する他、過去に2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震で燃料の買い溜めによって燃料の供給が間に合わず売り切れるという事態になったが、それを教訓に燃料を備蓄しておくのも良い
灯油や軽油に関しては専用のポリ容器が認められているがガソリンに関しては引火性がとても高く、そして適当な容器だと溶かしてしまうので必ず携行缶で保管しよう

携行缶に給油する場合、消防法によりセルフのガソリンスタンド(以下GS)では入れることが出来ないのでフルサービスのGSで従業員さんに入れてもらうことになる
ガソリンの扱いで最も危険なのは揮発したガソリンと静電気(火気)で、セルフのGSでこっそりと車内に置いた携行缶に給油したところ静電気で引火したという事故がよく起きている
なかには携行缶どころかオイル缶やポリタンクにガソリンを入れようとする人もいるくらいだ
以前働いていたGSでガキんちょがペットボトルにガソリンを入れようとしたのには驚いた Σ(゚Д゚)
そういうアホな輩がいるので法で厳しく規制されているのだ
そして一概に携行缶と言っても基準がある

KHK→危険物保安技術協会(日本規格)
UN→国連規格(国際規格)
JSDA→Japan Steel Drum Association
     =日本ドラム缶工業会
     (ドラム缶の規格)
つまりこれら何れかの試験確認済になっていないと携行缶として認められない
消防法適合品になっているかよく確認してから購入しよう (゚∀゚)

主な有名メーカーは・岡田商事・矢崎産業・大自工業・マッキンリー

やっぱし国内規格が安心だね
入れられる数量も様々で500cc〜20リッターまであり、少量のボトル型の携行缶はツーリングに役立つ
自動車に使う場合通常は18〜20リッターだ
海外製では30リッターの携行缶もあるが…重たくて扱えねぇよ… (;´Д`)

保管方法は必ず直射日光や風雨にさらされない暗所で保管する
温度が異常に上昇すると内部で燃料が気化し内圧が上がってしまって危険だ
一番良いのは物置の中に保管しておくこと
外に放置したり車内に置きっぱなしなんて論外だ
雑な扱いでサビなどの腐食や大きな凹みがあると耐久性が極端に下がるのでそんな場合は廃棄だ
保管している中身の燃料についても何年も保存できないので備蓄している場合には約半年周期で定期的に交換する必要がある
それがガソリンの場合は処分するのではなく自動車に入れて、また新しいガソリンをGSで携行缶に給油すれば良い
何年も保管した燃料は使い物にならなくなるよ

それでは実際に3種類の携行缶で扱い方を説明しよう (・ω・)ノ

一般的な携行缶
@外観 A圧力抜き
20リッターの携行缶
外部にノズルがあるので使用後はガソリン
臭くなる…
使用前に圧力抜き用のネジを緩めて内部の
膨張し気化した燃料の圧力を抜く

Bキャップを外す C準備完了
この製品の場合キャップはノズルの出っ張った
部分で外す
ちなみにGSで給油する際この穴から入れる
ノズルを取り付ければ完了

ジープ缶
@外観 A圧力抜き
20リッターの携行缶 使用前に圧力抜き用のネジを緩めて内部の
膨張し気化した燃料の圧力を抜く

Bキャップを外す C準備完了
内部にノズルが収納されている
出す時に燃料が零れやすいのでウエスを用意
GSで給油する際この穴から入れる
ノズルを取り付ければ完了

ミニドラム缶
@外観 A圧力抜き
20リッターの携行缶
小さなドラム缶で複数個積み重ね出来る
コレがJSDA品
使用前に圧力抜き用のネジを付属のレンチで
緩めて内部の膨張し気化した燃料の圧力を
抜く

Bキャップを外す C準備完了
タンク内が真空になって燃料が出てこなくなるので
もう片方のキャップを外す
ノズルを取り付ければ完了

全ての携行缶の扱い方の共通点として
・使用前に圧力抜きをしないと燃料が一気に溢れ出る
 使用中も緩めたままにしておかないとタンク内が真空になって燃料が出てこなくなる
 空の状態でもキャップを開ける際には気化した燃料が充満しているので圧力抜きしてから開ける
・キャップ類やノズルは強く締める必要はない
 ネジ山がダメになる、外れなくなる、パッキンがダメになるなどのトラブルが出る
〜番外編〜

コチラはちょっとした改造版

どれも携行缶のノズルの太さは安全のため細いので燃料が出るのが遅い

そこでオイラ愛用のミニドラム缶の大きなキャップ側に径の太いノズルを取り付けた

他メーカーの携行缶のオプション品だが金属製で、しかもジャバラになっているので頑丈だ