梅ぼしのたね 〜趣味の部屋〜

TOP知識その他知識>フロアージャッキの選び方

フロアージャッキの選び方


クルマを整備するのに必ずフロアージャッキは必要になる
しかし種類が多くあってどんなのを買ったら良いか分からないだろう (;´Д`)
ココでは一般家庭でも乗用車を上げられるサイズのフロアージャッキを説明する
この2台がオイラ愛用のジャッキ
上はARCAN(アルカン)製で約15000円、下は大橋産業の安物で約3000円
この2台をもとに説明しよう

@対応荷重
まず重要なのは最大でどれだけの重さの車体を上げられるかだ
では乗用車を前部又は後部を上げるのにどのくらいあれば良いのか?
あくまでも参考値だが軽自動車で前輪にかかっている重量は約500kg、後輪は約300kg
アルファードなどの大型車でも前輪約1トン、後輪約800kgだ
※各タイヤにかかる重量はさらにその約半分
ということは車体を丸々上げるわけではないので安全マージンをとっても1.5トン以上あれば特に問題はないということだ (゚∀゚)
トラックを上げる場合には5トンや10トンなどが必要となる
画像のアルカンは2.5トン(アメリカのトンなので正確には約2.3トン)、大橋産業は2トンまで上げることができるジャッキだ

Aジャッキ本体の重量
整備工場などでジャッキを転がして移動できるのであれば画像のジャッキの2〜3倍くらいある業務用で良いが重量は80kg前後(対応荷重が15トンともなると200kg以上も…)と一人じゃとてもじゃないけど持ち上げることが出来ないので一般家庭で使うには不便極まりない
なので一般家庭では重量が約30kg以下のほうが物置からの出し入れがしやすくて良い
大橋産業は10kgしかなくキャシャな作りだが余裕で持ち運べるので出張整備やサーキット、タイヤの片上げ用に使っている
アルカンは頑丈だが26kgと重いため自宅整備用として使っているが男なら片手でも運べるので大橋産業同様に出張整備などにも十分使える (*´з`)
強度や安定性を向上させるとサイズが大きくなると同時に重量も増すが…安全のため仕方のないことだ

Bピストン数
そこまで重要視しなくても良いが…
棒を上下させてピストンを動かし油圧で上げるのだが、そのピストンが1つと2つがある
ピストンが1つの場合、最高位まで上げるのに棒を何十回も動かさなければならず、ジャッキを何度も上げ下げするような作業の場合にはとても体力を使うことになる (;´∀`)

しかしピストンが2つある場合たった数回棒を動かすだけで最高位まで上げられるので作業がラクになる!
更に言えば少し棒を動かすだけでも上がるのでジャッキポイントが車体の奥にある場合棒がバンパーなどに当たって上げられないというトラブルが少なくなる!

なのでなるべくピストンが2つ(ダブルピストン)のモノを選ぼう

C高さ
最大に上げられる高さのことだがコレがかなり重要になる
上げられる高さが低いとタイヤが地面から離れず全く役に立たない場合があるのだ Σ(・ω・ノ)ノ!
特にやジャッキポイントがタイヤから前後方向に離れた位置にある場合にはかなり上げないと地面からタイヤが離れない
もちろん車高の高い4WDやSUVもだ
アルカンの場合最大470mm上がるが大橋産業の場合350mmしか上がらない
350mmでは上げるのになかなか厳しいものがあるので最低限400mm以上あがるモノを選ぼう
※350mmでも車高調などショートストロークのサスの場合は上げることが可能

それとは別に最低の高さもある
アルカンの場合最低100mmなのである程度車高が低くても車体の下に入るが大橋産業の場合は130mmなので純正の車高でないと厳しい
※タイヤの下にスロープなどを敷いて車高を上げればドシャコタンでも上げられる
車高の低いクルマやエアロが付いている場合にはスロープは必需品だ

D結果
色々と説明してきたが参考になったカナ?
でもフロアージャッキの種類は数えきれないほどあるので、あなたの使用車種や使用環境に合ったものを選ぶのが鉄則だ
個人的にはこのアルカンジャッキが大き過ぎず重過ぎず、更に高性能なのでオススメですぜ (*´ω`*)
ちなみに使用上の注意として必ずリジットラックを併用すること
あとジャッキは雨ざらし禁止ね