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車検ってなに?



『車検』って言葉は一度は聞いたことがあるであろう
これは法律によって車検を受けなければならないと決まっている
そしてそれなりに金額がかかるものだから、どういうものなのかちゃんと理解しておいたほうがいいね

1.車検とは
ナンバーが付いている自動車や排気量250cc以上のバイクは必ず車検を受けなくてはならない Σ(´Д` )
『受ける』というのは車検の有効期限(車の種類によって期間は異なる)を取得すことを言う
つまりは『このクルマは何年何月何日まで乗ってもいいですよ』っていう期限をもらうのだ
期限については車検証に記載されているし、フロントガラス上部中央付近にステッカーが貼られていたりバイクの場合はナンバーにステッカーが貼られているから確認しておこう
ではなぜ法律によって車検を受けなければならないのかっていうと主に3つの理由が挙げられる
・乗りっぱなし状態ではなく、きちんと整備をして不具合箇所を修理し安全な車両状態にする
・違法改造箇所のチェック
・確実な税金の徴収
なんとな〜く3つ目が本音のような感じもするがね… (; ・`д・´)
それは後ほど説明しよう
もし車検を受けていない(車検の有効期限が切れてしまっている)場合で警察に捕まった場合は一発免停となってしまうので要注意だ Σ(゚∀゚ノ)ノキャー
更に自賠責保険も切れてしまっていて死亡人身事故でも起こした際にはもう『人生しゅ〜りょ〜』って感じだね
ちなみに車検を『受ける』と『通す』の違いは、車検のためにお店などに出す行為などを『受ける』で車検最後に自動車検査員がOKを出すことを『通す』とオイラは勝手にそう思ってマス ( ´ー`)y-~~

2.車検の期間
車の種類によって期間は異なる
一度車検を受けたからといってずっと乗れるワケではなく一定の期間になったら再度受けなければならない
・5ナンバーや3ナンバーの乗用車(軽自動車も含む)の有効期間
 [新車] 3年→2年→2年→2年→2年…
 (新車購入時は3年後に車検だがそれ以降は2年ごとに車検を受けなければならない)
 [中古車] 2年→2年→2年→2年→2年…
 (もちろん個人売買も含む中古車の場合は常に2年ごとに車検を受けなければならない)
・4ナンバーや1ナンバーの貨物車
 [新車] 2年→1年→1年→1年→1年…
 (新車購入時は2年後に車検だがそれ以降は1年ごとに車検を受けなければならない)
 [中古車] 1年→1年→1年→1年→1年…
 (もちろん個人売買も含む中古車の場合は常に1年ごとに車検を受けなければならない)
 [軽自動車の新車と中古車] 2年→2年→2年→2年→2年…
 (新車購入時以降2年ごとに車検を受けなければならない)

必ずしも中古車購入時に車検を受けなければならないワケではない
中古車でよく『車検が残っている』というのは前のオーナーが有効期限を迎える前に車を売却したことで、例えばあなたが平成23年10月1日に購入したとして車検の有効期限が平成24年7月13日だとするとまだ9ヶ月とちょっとだけ乗れるということになる

3.車検を受けるには
ではどこで、そしてどのようにして車検を受けたらいいのか?
大きく分ければ町工場やディーラーなどの『整備工場』に出すのと『ユーザー車検』でする2種類がある
そしてその整備工場(=民間車検場)には『認証工場』と『指定工場』がある
・整備工場の場合
認証工場の場合は工場がアナタの車を預かってキチンとプロが整備をし、最後に陸運局(細かく言えば陸運支局かな?)に車を持ち込んで自動車検査員という人たちに最終検査をしてもらって有効期限がある新しい車検証と車検ステッカーを受け取り、ようやくアナタの元へ車が戻ってくる
しかしながら陸運局は土日祝はやっていないので車検を通すことは出来ない Σ(゚Д゚)
指定工場の場合は基本は認証工場と変わらないが工場に自動車検査員がいるので陸運局に車を持ち込まなくても工場内で最終検査ができる
だから時間や土日祝関係なく、そして場合によっては数時間待っている間に車検を終わらせることも可能だ
ステッカーや車検証については工場では発行出来ないから、後日工場の人が陸運局に書類を持って行って有効期限がある新しい車検証とステッカーをもらってくる
その間はもちろん新旧車検証は無いがフロントガラスに保安基準適合標章が貼られそれが車検証の代わりとなり車を乗ることができ、工場から新しい車検証とステッカーが届くのを待つ
・ユーザー車検の場合
その名の通りアナタ(車検証でいう使用者)が自分で整備するか整備工場で整備してもらい、アナタが陸運局に車を持ち込んで最終検査をしてもらい有効期限がある新しい車検証と車検ステッカーを受け取る
つまりはアナタ自身で車検を通すことである
そもそもユーザー車検とは現役整備士や元整備士、車に詳しい人が自分の車を自分で車検整備出来るにも係わらず整備工場に出さなければならないのか?っていうことや、自分で陸運局に持ち込みたいが仕事の都合上ムリだから整備後に他の人(又は代行業者)に持ち込んで検査をしてきてもらうためにある
従って整備工場でも何でもないところが金を取ってろくな整備整備もしないで、車検を通してきてもらうというのは出来ないということになるのだ Σ(´∀`;)

4.車検に必要なもの
アナタがどこかお店に出す場合に基本的に必要なものは
・自動車検査証(=車検証)
・自賠責保険証(前回の車検時に発行されたもの=有効期限内のもの)
・自動車税納税証明書(有効期限内のもの)
・認印
・費用
ってな感じになっている
自分で陸運局に持ち込むユーザー車検の場合で必要なものは上記に加え
・継続検査申請書
・自動車重量税納付書
・自動車検査票
 ※これら書類は陸運局にて売っている
・整備した点検記録簿

5.車検時に支払う内訳
掛かる費用の内訳を説明しない業者はいないと思うが大まかにこんな感じだ
・自動車重量税
・自賠責保険料
・印紙代
・車検基本料
・整備費用(交換部品&工賃)

6.その他
・車検をしたからって次の車検まで保障されると思っている方が多い
 それは間違いで次の車検までの間には12ヶ月点検(又は6ヶ月点検)があり、その間までしか保障されない
 そして走行距離もあり保障内容も全ての故障が対象ではない
・やっとここで税金の徴収について説明しておこう (゚∀゚)
 車検を受けなければ免停という大きな処分があるためにお金が無くても車検だけは受けるという人が大多数だ
 が、その数年に1度のこの車検時に重量税を確実に徴収できるのだ
 そして毎年支払っている自動車税について滞納されている場合、滞納分全てを支払わないと車検を受けるこ
 とは出来ない!
 昔、技術の進歩に伴って故障が減ったから車検期間を倍に伸ばすっていう案が出たが、整備工場が食ってい
 けなくなるという理由でこの案は流れた
 お国にとっては税金の徴収さえ出来ればいいって感じだね

正直言って日本にしかないこの車検制度っていうのはおかしい
例えば2年で2000kmしか乗らない人と、その40倍の80000km乗る人で同じ重量税や自賠責の金額を払うってのが間違っているし、そもそも2輪で車検の必要の無い250ccとそれ以上は車検が必要ってその差は一体何!?
250ccだって2人乗りもできて高速も乗れるし180km/hオーバーのマシンもある
無法地帯になりそうだから車検制度を無くせとまでは言わないが、影に税収面や各関連機関が絡んでいるのは明らかで、結果本来の目的である『車検=車の検査』を別として考えれば車検ってのは名前だけで内容は矛盾だらけの『ただカネの掛かる制度』となっている

って思うがね… (;´Д`)