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アルミ製品を鏡面仕上げ!



アルミという素材は金属の中では柔らかく加工しやすい
そして磨けば磨くほど輝きを増して鏡のように光り輝く Σ(゚Д゚)
これを『鏡面仕上げ』や『バフ掛け』という
磨けば純正部品でもまるで社外品かのように見えるので、エンジンルームの『見た目チューン』となって10馬力もUPするのだ(笑)
昔R32GTRの純正ホイールやAVSのVS−6のバフ掛けが流行ったのを思い出すね
今回の教材はタービンの吸気側のパイプを研磨してみよう

見て分かるように表面は鮫肌のようにザラザラしていてツヤは全く無い

コレを鏡面仕上げするには
@バリを取る
A紙ヤスリで表面を平らにする
B液体研磨剤で磨く
の3工程を行わなければならない

まぁ〜地味な作業だ ( ゚Д゚)y─~~

塗装されている場合は予め塗装を落としておこう

関連項目
塗料はくり剤

まずは製造上で出来たバリを取る

別に取らなくても構わないがバリがあるのと無いのとでは仕上がりに差が出る

ルーターでカーバイドを使って削れれば手っ取り早いのだが持ってない人は鉄ヤスリで地道に削り落とそう (;´Д`)

関連項目
ルーター
ドリル

バリを取ったら表面を削る
まずは荒削りだ
表面のブツブツが消えるまで削る

ルーターを持っている人はフラップホイールを使えば作業は早い
持ってない人は80〜100番くらいの耐水ペーパーで地味に削ろう
この工程で手を抜いてしまうと最後に削り残したブツブツが目立ってしまうので根気よくね

深いキズなどの場合は消そうと頑張っちゃうと削りすぎて厚みが薄くなり部品の耐久性が無くなってしまうので諦めよう Σ(゚д゚lll)ガーン
部品の表面がザラザラしてなくツルツルしている場合はこの荒削りをする必要は無い
荒削りが終わったら耐水ペーパーで磨いていく

耐水ペーパーで磨く工程は120番程度から削り始め、約倍の番数でどんどん磨いていく

部品の表面がツルツルしている場合には240〜400番程度から削り始めよう

今回は120→240→400→
800→1000と上げていった
最後は1500番が良かったのだが持っていなかったので1000番で終了した ヾ(゚Д゚ )ォィォィ

@耐水120番 A耐水240番 B耐水400番
ザラザラ状態だが鮫肌が無くなる ザラザラがほぼ消える スベスベし始める


C耐水800番 D耐水1000番
だいぶスベスベ状態に もうほとんど変わらない?

Σ(゚Д゚)
んで最後に金属研磨剤『ピカール』で研磨すればもうピッカピカだ!

更にワコーズのメタルコンパウンドを使えばもっと光る!

関連項目
灯火レンズ清掃
バイクのアルミ部品を鏡面仕上げ

加工前の画像と見比べてみよう
天と地との差だね
まるで社外部品のようだ

微々たる予算でここまで仕上げられる!
この手の平サイズの部品でも完成まで4時間はかかるのだ ('A`)y-~